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今回は、効率性を分析する指標について説明します。効率性分析とは、資産等をどれくらい効率的に活用できているかを分析するための方法です。効率性が高い企業は、資産を効率的に活用して売上や利益を上げています。
効率性分析の指標は、貸借対照表と損益計算書の両方の数字を用いて算出します。今回は、効率性分析の指標として、売上債権回転率、棚卸資産回転率、仕入債務回転率を紹介します。
売上債権回転率や棚卸資産回転率は、1年間の売上高が、売上債権や棚卸資産の何倍あるかを表す指標です。売上債権回転率は、高いほうが売上債権が回収されて現金化されるまでのサイクルが早く、望ましい状態です。
棚卸資産回転率も同様に、値が高いほうが、棚卸資産が販売されるサイクルが早いといえるため、望ましい状態です。
●売上債権回転率……売上債権が1年間に何回転しているのかを示す指標です。「売上高/ 売上債権」で求めることができます。売上債権は、受取手形と売掛金を足し合わせたものです。
●棚卸資産回転率……棚卸資産が1年間に何回転しているのかを示す指標です。「売上高/ 棚卸資産」で求めることができます。