お客様との面談前には情報収集をしよう
(画像=PIXTA)

若年層の金融リテラシーの向上や次世代取引につなげるために、行職員が押さえておきたい金融・経済にまつわる知識などについて、教育関連現場の視点も交えて紹介します。

さんには「こんな生き方・暮らし方をしたい」というイメージはありますか。現代は、働き方やライフスタイルが多様化していますが、一人ひとりが思い描く理想の暮らし方(ライフプラン)を実現するには、必要資金を準備することも重要です。

収入の一部を貯蓄するのが基本的な方法ですが、ライフイベントによっては一時的に多額のお金が必要となり、貯蓄だけで賄うと、イベントの実現までに長い時間を要してしまいます。

例えば3000万円の住宅を購入するために30歳から年間100万円ずつ貯蓄した場合、60歳にならないと購入できない計算になります。しかし、住宅ローンを利用し「借入」をすれば、すぐに住宅を購入できます。このように、ライフイベントを自らが描くプランどおりに実現する、いわば時間を買うことができる手段がローンです。

しかし、ローンはこのようなメリットがある反面、利息をつけて返済しなければならないこともしっかり認識する必要があります。後述しますが、返済できない場合は、信用や資産等を失うというデメリットもあり、自らが描いたプランの実現が困難になります。しっかりと知識をつけたうえで、自分が無理なく返済できる金額や返済期間を考え、その範囲内で計画的に利用することが大切です。

フリーローンのほうが金利が高い傾向にある

〇ローンの種類と金利