
(画像=sum41/stock.adobe.com)
Q お客様の担保物件が急な坂を下った場所にあります。立地や土地自体のリスクは評価に響きますか?
A 浸水履歴や道路との高低差、擁壁(ようへき)の状態などの物件を取り巻く地形リスクがあると評価に影響します。
近年、集中豪雨による被害が増えている。地価上昇率が最も高いエリアとして注目を浴びていた川崎市や世田谷区でも浸水が発生した。戸建住宅はもとよりマンションのエレベーターや地下駐車場なども大きなダメージを受け、周辺の不動産相場が大きく影響したことは記憶に新しいだろう。
物件を見る前提として、「どのような立地にあるか」という俯瞰的な視点は必要だ。そのうえで、「地形そのものに潜むリスク」を考える。これは地価相場に直結する要素でもある。今回は、担保物件の評価における個別的要素として「地形リスク」を見ていく。