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時間がかかりすぎるし予定の連絡もない!ビジネスの基本では?(関東地方・不動産業)

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とにかく遅い。予定の連絡もない。ビジネスの基本が、金融機関にはないのだろうか。
不動産の仲介業を営んでおり、金融機関とのやりとりは欠かせないことである。何年もやっているから分かってはいるのだが、それにしても金融機関の時間管理にはひと言言いたくなってしまう。
あるとき、都内に住んでいる顧客が、所有物件を親戚に譲りたいとの相談を受けた。親戚にとっては投資用不動産を購入する話になる。自己資金だけでは賄えないので、私から地方銀行に案件を紹介して借入れを相談した。仮審査の前に、案件を進められそうか感触をみてもらうため、物件の図面や概要書などの資料を一カ月にわたり求められ、私はそのたびに滞りなく担当者に提出した。
だが、それから一向に連絡が来ない。仮審査にも入っていないようだったが、こちらとしては感触だけでも知りたいところだ。そんな反応すら来ない。
担当者から、「いけそうです」という連絡が入ったのは相談を始めて3カ月ほど経ってからだった。それから何カ月か経ち、無事に、数億円に上る借入れが通り、親戚は物件を所有できたのである。