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金融機関の法人融資では「事業性評価」というキーワードが盛んに使われる。融資を検討するにあたり、企業の定量面(財務)だけではなく、事業の特徴などの定性面も踏まえ、成長性や持続可能性を考慮するという概念だ。本総特集号では、金融機関の営業店担当者が事業性評価を実践するにあたり最も頭を抱える「情報収集」に焦点を当て、ヒアリングすべき情報や雑談の進め方などを解説、一冊を通じて企業との対話力向上を目指していく。
プロローグとして、金融業界において事業性評価・法人営業のそれぞれの研修で定評ある水野浩児氏、竹内心作氏による特別対談、さらに事業性評価にまつわる基礎知識Q&Aをお届けする。
事業性評価は、いまなぜ求められているのか──。この問いに答えていただいたのは、事業性評価を教え伝えている追手門学院大学経営学部長・教授の水野浩児氏と、現場で法人向け課題解決型営業の指導をしている地域金融ソリューションセンター代表の竹内心作氏。金融機関の営業担当者はもちろん、金融当局などとも交流・議論を重ねており、打ってつけと言える二人だ。コロナ禍の状況を鑑み、オンラインで語っていただいた(以下、敬称略)。