事業性評価で使える雑談術
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事業性評価の融資に取り組んでいるときに、本当にこのままの考え方や方法でいいのか、疑問を感じることはないだろうか。途中経過を自己判断する際の着眼点と対処法を挙げたので、活用してみよう。

事業性評価のアプローチ〜情報収集

① 事業性評価に基づく融資の対象は大口先なので、小口の融資先で検討する必要はまったくないと考えている

大口先も小口先も、事業性評価には同じくらいの時間がかかるかもしれない。ただし、本来の趣旨は財務や担保・保証に依存せずに与信を判断することにあり、中小・小規模事業者への事業性評価も意義がある。また、事業性評価といっても、事業性評価シートを完璧に整えなければいけないとは限らないので、自行庫の方針を確認しておこう。

② 本部稟議が増えるので、事業性評価に基づく融資は避ければいいと考えている

企業のための融資を本部決裁かどうかで判断するべきではない。また事業性評価で可能性があるのなら、本部稟議に取り組む意義はある。本部の融資審査の知見を加えられる点でも効果的だ。

③ お客様に事業性評価の項目をヒアリングする際に趣旨を説明していない。もしくは「事業性評価」といった業界用語を使って説明している