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不確実な金融業界をサバイブするために、キャリアを会社に預けるのではなく、自ら越境し、兼業・副業などの「パラレルキャリア」を意識して設計することの重要性を説いてきました。しかし、皆さんは私の提案が一種のジレンマを含むことに気付きつつあるかもしれません。
それは、筆者が会社にいながら「越境」することを勧めていることにあります。本当に「越境」を決意する若手たちは、会社に所属し続けながら小さく越境するような「つまらない越境」、あるいは会社に認められていない兼業・副業をこっそり始めなければならないような「後ろめたい越境」など選ぶわけがないのではないか、ということです。
だから、越境とはすなわち思い切って会社を辞める決断ではないか、それは金融業界の中でサバイブすることでは、もはやないのではないか…そんなジレンマです。
