基礎からわかる!為替リスクの対策提案
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取引先企業には、外国為替相場の変動に備えて様々な手法を提案できる。前回紹介した為替予約に続き、今回は通貨オプション取引と通貨スワップ取引の仕組みを解説する。

為替リスク対策の手段の一つに「通貨オプション取引」がある。取引先が金融機関との間で、米ドルなどの対象通貨をあらかじめ決めた日(権利行使期日)に決めた相場(権利行使価格)で、売る権利や買う権利を売買する取引である。

第2回で解説した為替予約は、原則として一度契約すると取り消せない。その一方で通貨オプション取引は、受渡期日の市場実勢相場を見たうえで、通貨オプションを買った権利を「行使」するか「放棄」するかを決められる。このため、為替予約に比べると通貨オプション取引は柔軟な為替ヘッジが可能だ。

ただ、通貨オプションの買い手は対価としてオプション料(オプション・プレミアムとも呼ぶ)を売り手に対して支払うため、為替予約に比べるとコストがかさみやすい。

相場を見て判断できる通貨オプション取引