地域・組織を超えて共有したい 事業者支援の知見・ノウハウ
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企業支援で活躍する全国の人材に登場してもらい、そのノウハウや実践知、支援事例を紹介する。

山形銀行の取組み──本質の改善に取り組む企業支援室

山形銀行融資部企業支援室(以下、当室)は2003年に起ち上がった部署で、19年の歴史を持つ。現在は6名体制で経営改善や事業再生支援に積極的に取り組んでいる。

支援業務における取組方針は、取引先企業の真の窮境原因を明らかにし、本質的な問題点をその取引先と共有すること。そして経営者と信頼関係を構築しながら、強い使命感と意志を持って正常化に向けて経営課題をともに解決していくことである。

支援する取引先の大部分は中小企業である。人材が豊富とはいえず、経営資源の制約も多い。行員自らが有効な支援ノウハウを構築すべくスキルアップを図りしっかりと実行支援を行うことで、取引先企業の期待に応えることを目指している。

経営改善支援業務のプロセスは一般的に、経営改善支援先へのアプローチ→経営実態の把握と目指すべき将来像の共有化→事業再生支援機関や外部専門家活用検討→経営改善計画策定→経営改善計画実行──となる。

この中でも特に重要なプロセスは、経営改善支援先へのアプローチ、つまり目線合わせ・腹落ち(最初)と、経営改善計画の実行(最後)であると認識している。

以下ではこれら二つのプロセスを中心に、当室の取組みを述べていこう。

1年がかりで合意形成した製造業