虫眼鏡,ビジネスマン,辞書
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Q3. 円安って何? どうして起こるの?

円安とは、円の価値がほかの通貨と比べて「相対的に低い状態」を指す言葉です。

例えば、1ドル=100円であった為替レートが1doル=200円になった場合は、円高ではなく「円安が進んだ」もしくは「ドル高が進んだ」と表現します。

また、1ドル150円から1ドル100円(ドル安円高)になったとします。1万円を持っていたとすると、1ドル100円のときには100ドルと交換できます。しかし円安が進み、1ドル200円(ドル高円安)になると、50ドルとしか交換できません。

このように、円安になると交換できる外貨は減ります。つまり、円の価値が低くなったために、交換できる外貨が減ってしまったということです。

為替が動く最も大きな理由は需給です。日本の輸出が拡大すれば、外国企業は日本企業に代金を支払うためにドルを売って円に交換する動き(円の需要)が増えます。すると、円のニーズが増えるので、円の価値が高まり円高が進みます。

また、日本に訪れる外国人旅行者や、インターネットを通じて日本の情報サービスを有料で利用する外国人などが増えれば、やはりドルなどを円に交換する動きも増えるため、円高になりやすいといえます。

逆に日本の輸入が増えたり、日本から海外に向かう旅行者が増え、支払いのために円を売って外貨を手に入れるニーズが増加したりすれば、それらは円安を導く要因だと言えます。

金利が高い国への通貨交換の動きが為替に影響