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現状のマーケットの動きとその背景を理解しよう
ここでは、円安進行が続くドル円相場の背景にはどんなことがあったのか、グラフとともに確認したうえで、マーケットが動くメカニズムについても解説します。
1. ドル円レートの推移から探る円安進行の原因と背景

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2022年のドル円レートは歴史的な下落幅となっています。年明けのドル円レートは1ドル115円前後で推移していたものの、インフレが加速する米国で利上げが進むという観測が高まった3月中旬以降、ドル高円安の流れが強まりました。
実際に米連邦準備制度理事会(FRB)が3月15〜16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で2018年12月以来3年3ヵ月ぶりとなる利上げを行い(B)、政策金利であるFFレートを0.00〜0.25%から0.25〜0.50%に引き上げると、ドル高円安の流れに弾みがつきました。