くえすちょん,女性,疑問
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Q5. 【運用未経験のお客様からの質問】
米友人が外貨で運用して利益を出したので自分も始めようかな…

2022年のように、大幅なドル高が進む状況では、ネットなどへの「運用の成功体験」が大きく取り上げられることがあります。それを見て、「自分も資産運用を始めてみよう」と考えるお客様も、少なからず出てくるでしょう。

そのこと自体を否定するものではありませんが、やはりお客様には、自身の資産構成やフィナンシャルゴールなどをベースにして、冷静かつ合理的に運用に取り組むように、皆さんが導いていく必要があります。

まずは、お客様の資産構成です。資金全体の何割程度を最終的に運用資産(リスク資産)にしていくイメージか、そして分散投資を始める第一段階のタイミングはいつかを一緒に考えていきます。

つまり、「今回、定期の満期が100万円あるから、それをスイッチしよう」というように単純に切り替えて済ますものではないのです。

次にお客様は何年後にいくらくらいの資金をもちたいのか、目標イメージを話し合います。

例えば、「退職後に、年100万円自由に使えるように資金をつくりたい」、「子どもが大学生になる頃に、500万円程度の資金を用意しておきたい」など、お客様のライフプランに即して考えていきます。このとき、いつどのくらい資金に不足が生じるかがフィナンシャルギャップとなります。

中長期的な目標を持ってその手段として行う