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融資稟議を作成する前に必須となる取引先の実態把握について、定性面と定量面に分けて解説する。
Part1 定性面の着眼点
的確な融資稟議を作成する前には、担当者自身が取引先の実態を把握し、よく理解しておく必要がある。
そのためには、定量的には測定しづらいヒト・モノ・技術・情報などの定性面の分析と、決算書などに表れる定量面、すなわちカネを分析することが重要だ。
双方の分析を経て取引先の実態を理解したうえで作成すれば、融資稟議に説得力が生まれる。「伝わる融資稟議」となるのだ。
そこで本稿では、定性面・定量面の双方について、担当者が特に着目すべき情報・項目や、その情報からわかる取引先の傾向について解説する。まずは定性面から見ていこう。
①経営者