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簡潔さ・客観性・納得性といったポイントを踏まえ、案件ごとの稟議作成ノウハウを解説する。
事例1 専門技術を扱う製造業A社からの設備投資の申込み 専門用語は使わずに具体例を例示することで強みを明記
A社はステンレスやチタンなどの非鉄金属を切削加工する製造業である。主に、医療器具や医療資材などの精密品を加工している。
一般的に、金属類加工業は収入が加工賃(技術料)であり、原材料仕入が伴う製造業と比べて売上規模が小さい。一方で機械や工場などの設備投資金額が大きく、売上に対して借入れが大きくなりがちだ。また技術屋気質の経営者は、設備に糸目を付けないと言われることもある。
担当者が新規の設備投資案件を進めるときは、その必要性や効果を慎重に検討したうえで、融資稟議に盛り込むことが大事だ。