ローン,家,電卓
(画像=Nishihama/stock.adobe.com)

最新の住宅ローン関連情勢・基礎的な知識を紹介しながら、住宅ローン担当者が的確な相談対応&アドバイスを実現するためのポイントを解説します。

今回の課題
住宅ローンにはどんな借り方があるのか共働き夫婦のお客様にどう説明すればいいの?

共働き夫婦が収入を合算して一緒に住宅ローンを組む際には、複数パターンの借り方があります。今回は、それぞれの借り方の特徴とメリット・デメリットを確認しましょう。

①連帯債務型(夫婦で1本の借入れ)

住宅金融支援機構のフラット35に代表される借り方で、夫婦のいずれかが主たる債務者、他方は連帯債務者となります。商品によっては、連帯債務者が収入合算できる金額は、主たる債務者の年収の半分までなど制限があるので注意しましょう。

夫婦で収入合算してできるかぎり多くの借入れをしたい場合は、年収が高い方を主たる債務者にするなどの工夫が必要です。また、連帯債務者が担保不動産の持ち分をもつ必要があるケースと持ち分はもたなくてもよいケースがあります。

金融機関によって要件に差が見られますので、自行庫の場合の融資条件を細部にわたる部分まで確認しておきましょう。

連帯債務型のメリットとデメリットとは…