POINT,ポイント
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2. どんな項目がポイントになるの?

ここでは、担当者が押さえておくべき項目を挙げ、その特徴について解説します。

1993年3月末から導入されたBIS規制(銀行の財務上の健全性確保を目的として国際決済銀行のバーゼル銀行委員会で合意された自己新資本比率規制で、「バーゼル1」とも呼ばれる)と、バブル経済崩壊後株価の下落を背景として、1990年代初頭に規模の大きな銀行で貸し渋りなどのキャピタル・クランチが発生していたと言われます。

この動きは、1990年代後半以降に、海外業務を展開していない金融機関にも国内基準としての自己資本比率規制を適用したことで地域・中小金融機関にも広がりをみせ、社会問題化しました。

こうした背景の下で、1997年に北海道拓殖銀行、2001年に石川銀行が経営破綻に至りました。破綻に伴って、両行と融資取引のあった事業者などが連鎖倒産に至ったことも報道されています。

これらが示すように、預金や融資などを通じて個人顧客の市民生活や事業者の資金繰りなどを直接的に支える金融機関の信用状態は、それ自体が経済動向に大きな影響をもたらします。

それゆえに、決算速報の公表時に新聞や経済誌などのメディアがその内容を報じるほか、ディスクロージャー誌の公表時にも、アナリストや投資家などが詳細部分を読み込んで解説することがあります。金融機関の決算はそれだけ社会的関心が高いわけです。