近代セールス
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Q B/Sの長期借入金については、何に着目し、どのように分析すればよいですか。

A 長期借入金が何に使われたかに着目し、利益を生み出しているか確認することが重要です。

今回はB/S分析の最終項目として「長期借入金の行方」について解説する。

本連載ではこれまで、財務経営の原理原則は「調達と運用を最適化し、利益を最大化する行為にある」と説明してきた。「調達→運用→利益」という循環が適正であれば経営は良好といえ、これを確認する手段として5つのB/S分析がある。少し振り返ろう。

まず分析①は「B/Sの合計額(総資産)」。事業への投資額であり、これが売上や利益を効率的に生んでいるか確認する。分析②は「自己資本比率」。調達した資金は「自分のお金(主に利益の蓄積)か、他人のお金か」を確認する。

分析③は「現預金」。蓄積した資本が現預金で残っているのか、短期的な支払余力などを確認する。分析④は「運転資金構造」。事業に必要な運転資金の額を知るだけでなく、ビジネスモデルなど事業の特徴を同時に確認する。

最も重要なのは分析①。調達と運用を最適化し、利益が最大化されているかを知ることが重要なのだ。分析②〜④は、分析①の結果に対する原因を探る手段だ。そして今回の分析⑤「長期借入金の行方」も同様である。

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