近代セールス
(画像=Song_about_summer/stock.adobe.com)

Fプロジェクトを軸に地域の価値を創造し続ける

福井銀行は、2021年10月に福邦銀行を子会社化し、福井県内の銀行グループが1つとなった。グループの県内シェアは5割を超え、合併せず2ブランドで運営する全国的にも珍しい金融グループだ。この金融グループを「Fプロジェクト」と称し、同一店舗内で福井銀行と福邦銀行が営業するなど、連携によるシナジー効果の発揮に取り組む。

22年4月には長期ビジョンとして「FプロジェクトVision2032」を策定。この計画づくりから携わり、6月に頭取に就任したのが長谷川英一氏だ。2行体制で進める経営戦略を聞いた(以下、敬称略)。

長谷川英一頭取
長谷川英一(はせがわ えいいち) 福井銀行 頭取
福井県出身。1988年神戸大学経済学部卒、福井銀行入行。富山エリア統括店長兼富山支店長、融資グループ融資チーム企業サポート室長などを経て2019年取締役兼常務執行役ALM本部長、21年6月取締役兼代表執行役専務企画本部長、22年6月より現職

▼横顔
サウナ好きで、福井銀行の「サ道部」部員と楽しむこともあるという長谷川頭取。熱いサウナの後に冷たい水風呂に入り、寒暖差があるほど心身が整う。「仕事でも、高い目標に向かって努力するほど達成感がある。これが仕事で整うということ」と仕事に通じる「サウナ理論」を説く。

4つの「100」を長期目標に掲げる