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ここでは、取引先から聞かれる「インボイス制度の基本的なポイント」について、担当者としてどう答えればよいか、Q&A方式で解説します。
Q1. インボイスってなに? 新しい制度ってどんなもの?
インボイスとは適格請求書のことで、売り手が買い手に対して正確な適用税率や消費税額等を伝えるための請求書、納品書、領収書、レシート等を指します。具体的には、現行の「区分記載請求書」に「登録番号」、「適用税率」および「消費税額等」の記載が追加された書類やデータです。適格請求書の様式は特に法令等で定められておらず、一定の事項が記載された請求書であれば、その名称を問わず、適格請求書に該当します。
令和5年10月1日のインボイス制度導入後は、適格請求書が発行できない事業者等から商品やサービスを購入した場合、その買い手である消費税の課税事業者は仕入税額控除が認められなくなります。ただし制度導入後3年間は80%、その次の3年間は50%の仕入税額控除が経過措置として認められます。