バンクビジネス
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ケースで学ぶ・現地調査での違和感と対応法

法人の継続的顧客管理を行う際に重要となる現地調査のポイントをみたうえで、ケース別に気づきの勘所を解説します。

Case1 飲食店を開業しているはずが現地に店舗はなく空地になっていた

ケース1では、「飲食店を開業するため、その事業の入出金を目的とした口座である」との理由から、預金口座開設の申込みがあった場合について考えてみます。

こうしたケースにおいて、口座開設の申込書類に届け出られた場所へ実査に行ってみると、そこには飲食店の店舗はなく、建築予定を示す看板すらなかったとします。

この場合でも、建築申請などの手続きが遅れているだけで、今後、店舗建設・事業開始を進める予定であるという可能性は考えられます。

預金口座の開設手続き時に、事業資金を融資するわけでなければ、事業計画書は徴求しませんし、事業開始までのタイムスケジュールも確認しないため、双方のコミュニケーション不足であっただけということもあるとはいえるでしょう。

そのような事情があれば、改めてスケジュールを確認し、口座はいつから使用したいのかをヒアリングします。

開業準備などで資金の出し入れが必要な都合も出てくるとは思いますが、まったく店舗建築も始まっていない状況では、少なくとも即座に使用開始とはならないでしょう。

必要となる時期までに、口座を用意するという折衝をしてみる必要はあると思われます。

一方、そもそも飲食店の開業に向けた準備は何ら進めていない、預金口座が必要なことは事実だが、事業開始はあいまいな状況にとどまっているといった回答を得た場合、少なくとも改めて口座開設の目的を確認する必要があります。引き続き、口座開設を応諾できるかどうかは、改めて確認した口座開設の目的次第となります。

合理的な回答が得られるのかで判断