基礎&実践で身に付く!中小企業の決算書分析入門
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金融機関の担当者が決算書を受け取る際は、事前に前期の売上高、利益、借入金残高、自己資本などを把握し、受け取ったその場で細かな分析までできなくとも、売上や利益程度は比較し声かけしたい。帰店後にはコロナ以前も含めた財務内容や業界平均と比較し、疑問点があれば後日まとめて経営者にヒアリング。そうして取引先への理解を深めていく。

もちろん、すべての取引先でこのようにスムーズに進むとは限らない。特に地域金融機関の担当者は、「中小企業ならではの決算書の着眼点」を押さえておく必要がある。

中小企業の決算書は利益操作がしやすい

中小企業は公認会計士の監査を受けていない。また経理に詳しい人材が不足しがちで、決算書が信頼性に乏しいと言われる。加えて、以下の3つの要因から決算内容が歪められていることが多い。

①経営者一族の収入が優先