基礎&実践で身に付く!中小企業の決算書分析入門
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役員報酬

基礎&実践で身に付く!中小企業の決算書分析入門
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役員報酬は、取締役や監査役等の役員に対する報酬のことである。従業員への支払いの対価である給与と区別して計上される。人件費と同様、主に販管費に計上されるが、売上原価(製造原価)にも計上されることがあるので注意する。

役員報酬の支払総額は株主総会で決定し、役員ごとの個別配分は取締役会で決定する。経営者に対する報酬であるため、一般的には業績の良い企業の役員報酬は高く、業績が厳しい企業の役員報酬は低くなる。

役員報酬で注意したいのは中小企業、特にオーナー企業の場合だ。オーナー企業では、経営者自身が自分の報酬を決めていることから、中には極めて恣意的な運用をしている企業も見受けられる。

業績が厳しいため役員報酬を大きくカットしている経営者もいれば、家族を含めて多額の役員報酬を支払いながら利益は赤字になっている企業もあるのだ。

また業績が良い企業の場合、役員報酬ではなく、利益処分による株式の配当により役員の功績に報いるという手段もある。しかし、これは税務上不利になるケースもあり、損金算入が可能な役員報酬での支払いを選択するケースが多い。

オーナー企業は役員に家族を含めた親族が就任しているケースも多い。その場合は責任分担と報酬のバランスが適正かも気になるところだ。忘れずに確認しよう。

役員報酬についてはB/Sにも着目