基礎&実践で身に付く!中小企業の決算書分析入門
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主な勘定科目の内訳書(明細)を取り上げ、どんな書類か、何を確認すべきか解説する。

内訳書❶ 売掛金

勧定科目内訳明細書とは、決算書(貸借対照表および損益計算書)の各勘定科目の内訳明細を記載した書類である。決算書ではわからない企業の取引状況を具体的にみることが可能な書類である。

まずは、売掛金の内訳書から説明していこう。売掛金の内訳書には、売掛金と未収入金の明細が記載されているので、企業がどこにどれだけ製品等を販売しているのかがわかる。記載金額・取引内容は、期末現在残高が50万円以上の相手先については各別で記載され、その他は一括で記載される。

注意すべきポイントは、その他に一括計上された売掛金である。その金額が大きな金額だった場合は、粉飾の可能性がある。残念ながらその発見方法は債務者に金額・名称・住所・内容について1つひとつ細かく確認するしかない。

一般的に粉飾決算で多いのは、売上債権・棚卸資産・仕入債務の粉飾である。いずれも内訳書のその他に架空計上し、わからなくすることが多い。そのため、その他の残高が多額の場合は注意する必要があるのだ。

売上債権回転期間を算出して粉飾を発見