基礎&実践で身に付く!中小企業の決算書分析入門
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ケース3 放漫経営を進める製造業C社の決算書

●以下のP/L、B/Sから、経営課題や提案を考えてみよう

基礎&実践で身に付く!中小企業の決算書分析入門
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ここに注目!
投資有価証券が大きい点に注目し内訳をみて必要性を判断

C社の決算書で注目したいのが、B/Sの固定資産の部にある「投資その他の資産」が大きいことだ。投資その他の資産には、本業と関係のない資産が計上されている可能性が高いため、その内訳に着目する必要がある。

例えば業歴の長い企業だとバブル期にゴルフ会員権や投資有価証券(株式等)に投資をして、いまもそのまま保有していることがある。これらは投資その他の資産に計上されるが、基本的には収益を生まないばかりか、年会費等の様々なコスト発生要因となっている。

C社にはみられないが、仮に現在も企業の資金を使って株式投資やFX投資などをしている場合は、P/L上の営業外損益に投資損益や雑損益、B/S上に有価証券や差入証拠金などの勘定科目が計上される。このような勘定科目がある場合も、本業以外で経営リスクを抱えていることになる。

そのほか本社や工場、営業所等以外に「土地」を保有している場合、それが遊休資産でないかも確認したい。

経営者の思い入れで処分できないケースも