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今後の住宅ローン金利の変動に不安を抱えるお客様への回答ポイントを解説します。

金利に関する質問① 住宅の価格も金利も上がっている… いつが買い時なの?もう少し待つべき?

住宅価格もローン金利もその動向を予測するのは極めて困難です。お客様に足元の市場環境を説明する際は、市場環境は判断材料の1つであり、副次的な要素であることを前提にアドバイスしていきましょう。ではまず世界の市場環境に目を向けてみます。

2020年のコロナ禍以降、過剰流動性によって起きた世界的なインフレの勢いが止まりません。特に住宅価格や賃料、労働賃金の上昇が加速しました。欧米のインフレの状況は経済に深刻な影響を与えています。エネルギー、自動車、食料、不動産関連、賃金が特に顕著です。

それまで概ね2%程度だった米インフレ指標のPCE価格指数は、6%台まで上昇しています。米国はインフレの鎮静化のため、FFレートを0.25%から4%まで引き上げています。これに伴い、米国の住宅ローン金利も急上昇しており、2%台後半だった1年前に比べて現在は6%台後半、一時は7%台をつけています。

しかし、この状況も2022年夏より若干変化の兆しが見えています。不動産販売価格は価格水準が高いままですが、方向感としては緩やかながら下落の傾向が出始めています。インフレ加速も「ベース効果」が剥がれ、2023年には減速するとの見方もささやかれています。

各金融機関は、年明け以降、FFレートも横ばいとなる予想をし始め、経済がリセッションともなれば、金融緩和の可能性も示唆しています。

日本の住宅ローン金利はまだまだ低いのが現状