
(画像=Sutthiphong/stock.adobe.com)
PART3 条件変更による支援
一時的に資金繰りを安定させリスケ後は経営改善に伴走
条件変更はリスケジュール(リスケ)ともいわれ、融資金の返済が困難になった際に返済計画の見直しをする、返済条件を変更するものである。
金融庁によると、2020年3月10日から22年9月末までの条件変更の実行率は銀行分が98・9%、協同組織金融機関分(信用組合・信用金庫など)が99・5%だった。基本的に金融機関は条件変更に応じているのだ。
条件変更の主な手法には、次の5つがある。
㋐元本支払猶予…元金の返済をゼロにする
㋑元本支払いの軽減…毎月の元金返済を減額する
㋒据置期間の延長…据置期間を延ばすことで元金の返済時期を遅らせる
㋓融資期間の延長…融資期間を延ばすことにより毎月の元金返済を少なくする
㋔金利の減免…融資金利の引下げ、もしくは免除する
ゼロゼロ融資の返済に困窮した取引先への条件変更では㋐元本支払い猶予、㋑元本支払いの軽減、㋒据置き期間の延長のいずれかで対応することが一般的である。