近代セールス
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プレスリリースの最終頁に目を向けて企業の「志」を知るべき

在阪テレビ局の経済部記者であった経験を活かし、企業の情報発信分野でコンサルタントを行っている。大阪市の中小企業支援拠点「大阪産業創造館」の経営サポーターとして活動し、コンサル実績は年間60件を超える。

中でもプレスリリースは、大きな費用をかけずメディアに情報を発信できる貴重なツールなので、個人事業主や中小企業の経営者には積極的に活用するようアドバイスしている。プレスリリースは情報の宝庫なので金融機関の皆さんにも手にしてほしい。そして「一枚目より、最終頁こそ精読に値する」と捉えることをお勧めする。企業概要など、リリース以外の資料にも通じることだ。

なぜ最終頁なのか、事例を述べよう。

創業間もないフリーランス士業の起業家は、サブスクリプションを売りにしたユニークな新ビジネスを検討していた。金融機関からは「法人が便利ですから早く法人化を!」と急かされたそうだ。

確かに利便性はあろう。しかし、筆者は「焦らずいきましょう!」と伝えた。この起業家は女性で妊娠7カ月だったこともあり「あと数カ月でご出産です。その産休・育休の間に改めて基盤を固めることを優先させましょう!」とアドバイスしたのだ。彼女は大きく頷き「こんなアドバイスは初めてでしたが、ストンと腑に落ちました」と話してくれた。

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