近代セールス
(画像=Cagkan/stock.adobe.com)

マーケットインの発想が“地産外商”実現のカギとなる

地域には様々な資源を活かした特産品がある。筆者は、それらを官民が地域外の店舗で販売するアンテナショップの運営をサポートしてきた。コロナ禍によって一時は退潮したアンテナショップだが、最近では、店舗数も増加傾向にあり、売上も好転している。国内外に10以上の拠点を持つ「北海道どさんこプラザ」をはじめとして、多店舗展開のショップも少なくない。地域の特産品を発信・拡販する熱意とニーズの双方が根強いためといえるだろう。

さらに、近年は地域金融機関が地元の特産品を地域外に発信・販売する「地域商社」の動きも盛んだ。筆者も、一部の金融機関から運営方法について相談を受けている。地域経済が厳しく、人口減少が問題視されるなかで応援したい取組みだ。その運営について、アンテナショップを数多く見てきた筆者の知見に照らして課題を述べていこう。

ストーリーを伝え販路を拡大した高知県