資金調達,ファイナンスリース,オペレーティングリース
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リースとは、リース会社が企業に対して機械設備を長期間賃貸することです。お金ではなく、モノを貸すところが、金融機関との違いです。

ファイナンスリース、オペレーティングリースはどちらも、企業が固定資産を入手する際に使う「資金調達の方法」の1つとして捉えましょう。企業は自己資金や銀行借入以外の手段として、リース会社を活用して長期的に設備を導入できます。

企業がリースを使うメリットは以下のとおりです。

①資金調達を多様化できる(金融機関の借入枠を温存)
②減価償却費を平準化できる
③事務負担を軽減できる(アウトソーシングすることで、メンテナンスにかかる手間を省く)
④オフバランス効果(オペレーティングリースの場合)

通常のオペレーティングリースでは、リース期間満了前に、「2次リース」「物件購入」「物件返却」のどれかを選択することになります。ひと言でリースと片付けてしまいがちですが、この2つのリースの仕組みを知っているかいないかでは、財務分析や企業価値の診断に大きな差が生じるので注意しましょう。