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筆者の執筆も残り2回となりました。いよいよ結論へと向かっていきます。
デジタル化の進展と来店客数の減少により今後、金融機関のリアル店舗は確実に少人数化=「軽量化」していきます。すると金融機関でのキャリアにおけるゴールと位置付けられていた「支店長」のステータスも、おのずと軽くなっていかざるをえません。
金融機関は典型的な日本型雇用すなわち、キャリアを白紙委任する代わりに年功賃金と終身雇用を保障してもらう交換条件で成り立っています。かつてのおじさん世代ならば、キャリアを会社に預けて支店でパワフルに営業にまい進し続けることで、社会的地位と給与の高い支店長という「重い」ステータスが得られました。
しかし、同様の努力をあなたが行っても、未来のあなたには「軽い」支店長しか用意されていないのです。もはや支店長はゴールではなくなります。支店長を目指して進むキャリアパスは、若手行職員の人生におけるサバイブを約束してくれません。