近代セールス
(画像=metamorworks/stock.adobe.com)

日々多忙な行職員が学習時間を確保し、効率的に勉強を進めるための方法について、モチベーションの高め方から勉強の仕方まで解説する。

筆者は地方銀行員として勤めるなかで、1級金融窓口サービス技能士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、キャリアコンサルタントなど多数の資格を取得してきた。

金融機関の行職員の中には、「公的資格が欲しい」「検定試験に合格したい」と思いながらも、なかなか行動(試験勉強)に移せないという人も多いと思う。

そういう人に行動に移せない理由を聞くと、「なかなかやる気がでない」「仕事が忙しくて勉強する時間がない」「家庭を優先したい」などと返ってくる。それらは受験しない理由として第三者に納得してもらうことはできるかもしれないが、決して合格証書に結びつくことはない。

筆者が知る合格者には「最初はやる気がでなかったが、担当業務でお客様からの質問に答えられないことが多く、必要に迫られて勉強を始めた。いまでは学ぶことが面白く、学習へのモチベーションが高い」という人がいる。

また「仕事は忙しいが、休日に加えて通勤時間や隙間時間にも勉強して資格を取得した」「子どもが生まれて責任感が芽生え、毎日机に向かう習慣ができた」という人もいる。忙しいかどうか自体は重要ではなく、合格したければ勉強をする以外にないのだ。

他方で、「受験はしているが合格しない」という行職員もいることだろう。合格に至る方程式は「能力×勉強時間×勉強の仕方」で表される。

もし合格できないとすれば「勉強時間」が少ないか「勉強の仕方」が悪いことが原因と考えられる。いずれもまず重要なのは、テクニックよりもモチベーションだ。

よくスポーツ選手が「勝ちたい気持ちが強いほうが勝つ」などと言う。試験においては「勝ちたい=合格したい」気持ちであり、勉強するモチベーション(動機)がそれにあたる。「忙しい」「他にやりたいことがある」のは、誰しも同じだ。合格ラインに達するまで勉強を継続するには、「合格したい」という気持ちが強いことが何よりの原動力となる。

1 モチベーションを上げるノウハウ