
(画像=TStudious/stock.adobe.com)
いま金融業界の検定試験に起きている変化を整理する。
銀行の検定試験に3つの大きな変化が起きている。1つは、試験方式の変化。コンピュータで試験を受ける「CBT試験」が広がっているのだ。
いままではあらかじめ決められた試験日に受験会場に行き、大人数の中で受験する方式だったのが、いまはテストセンターに行き、そこに備えられたパソコンで受験することが可能となっている。
CBT試験を主導しているのは金融財政事情研究会で、「金融業務能力検定」は、思い立ったときに申し込んで受験することができる。
経済法令研究会の「銀行業務検定試験」も法務・財務3級、相続アドバイザー、信託実務3級など、受験者の多い科目でCBT試験を導入している。経済法令研究会では、全国一斉同時試験とCBT試験が併行して行われているが、金融財政事情研究会はCBT試験またはIBT試験による受験となっている。
CBT試験では合否がその場でわかるので、受験者同士答え合わせをしたりすることもない。受験機会が飛躍的に増えたので、「今回、受からなかったら、次は来年まで受けられない」ということもなくなった。