近代セールス
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ITパスポート(iパス)取得者が一気に増えている百五銀行。その実現にひと役買っている、踏み込んだデジタル研修の一端をレポートする(本誌・藤沢壮)。

1月26日、百五銀行の本部で、役員を前に6名の行員がプレゼンした。

「精度の高い運転資金見込先リストを作成できます」「預かり資産の営業を効率化することが可能です──」

行員一人ひとりがテーマを掲げ、行内データを分析し、業務での活用を検証した結果を発表した。参加者は、営業店や本部の若手から役席者まで様々だ。日頃の業務と併行し、週に一回ほど経営企画部に通い、行内データの分析ツールを操作する研修に参加してきた。題して「データ利活用中期トレーニー(行内複業型)」である。

2022年10月から全10回の研修を経て、1月のプレゼンに臨んだ。行員が自分で分析プログラムを作成し、日頃の営業活動で試し、その効果を指し示すと、役員からは想定以上の成果との声が出たという。

4人に一人のiパス取得を目指す