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6 新NISA 制度では売却すれば非課税枠が再利用できると聞いたけど?

新NISA制度は、恒久化されたことが1つの大きなポイントと言えます。この恒久化とは、非課税枠を生涯にわたって利用していけるということを意味します。「生涯にわたって」ということは、いったん新NISA口座で運用している商品を売却しても、またふたたび、非課税の空き枠を利用して運用することができるというわけです。

例えば、成長投資枠1,200万円のうち、当初の投資額500万円の投資信託について、数年後に利益確定のため換金したとします。仮に換金受取額が600万円だったとして、この売却利益を非課税で受け取れるのは従来どおりですが、新NISAでは、これにより当初の投資額500万円分の空き枠が生まれることになります。それを、お客様各人のペースで再度、投資枠として利用していくことができるのです。

ちなみにこの空き枠の管理については、簿価残高方式がとられます。「簿価」とは、取得価額のことであり、その意味で新NISA制度がスタートした以降は、投信管理システムなどで把握されている簿価について、お客様にも意識していただくことが大切になってくるといえるでしょう。

時間的な区切りを意識せず運用できる