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ここでは、残り1年、NISA口座をどう運用していけばよいか悩むお客様へのアドバイスのポイントを解説します。
1 現行NISAと新NISAをどう運用するか基本的な考え方を押さえよう
2024年から新NISAが始まるというニュースを聞いて、「現行のNISAで投資している分はどうなるのか」「今からでも現行NISAを利用すべきなのか、新NISA開始まで待ったほうが良いのか」といった疑問をお持ちのお客様が多くいるはずです。
そうしたお客様からアドバイスを求められたときの、基本的な考え方と伝えるべきポイントを理解しておきましょう。
新NISAが始まるまで運用は待つべきか?
新NISAと現行NISAはまったく別の制度として切り離されることになりました。詳しくは後述しますが、現行NISA口座で投資した分は満期を迎えた時にロールオーバー(持ち越し)をして新NISA口座に移換することはできず、売却するか課税口座で運用を続けるしかありません。
その反面、新NISA口座で投資した分は「無期限で非課税」となるため、一般NISAで5年、つみたてNISAで20年という非課税期間のある現行NISAに比べて圧倒的に有利です。
よって、「現行NISAよりも有利な新NISAが始まるまで、待ったほうが良いのでは」と考える人が多くなることが予想されます。
まずはこちらに対するアドバイスをするうえでの考え方を理解しておきましょう。