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日本の金融機関の伝統的なビジネスモデルは限界にきており、この先に待ち受けるのは「撤退戦」です。
法人・個人営業に強く、メンタルがタフで猛烈に働ける渉外エリートたちは、その能力は皮肉にも撤退戦の戦闘員に組み込まれる。そして死線に投じられた彼らは「軽い支店長」にはなれますが、その先のキャリアが作れず、詰んでしまう可能性が高い。昨今、若手の離職が進んでいるのは、彼らがこうした展望を見越しているからでしょう。
しかし今この連載を読むあなたは、撤退戦の戦闘員などにキャリアを消費したくないはずです。やりたいことはきっとその真逆、「業界に変化を呼び込む・変化をつくり出す」ことのはず。このように前提すれば、あなたが2020年代をサバイブする最も合理的な戦略は、エリートコースからすみやかに離れ、「アウトロー」「異端児」を目指す、大胆な路線転換に臨むこと。これが正解です。
本論は最終回。これまでの議論をまとめ、アウトローへの路線転換に必要なアクションを整理します。