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【talk4】相続時精算課税制度が使いやすくなる予定です
2024年以降の贈与から相続時精算課税制度(以下、当該制度)が改正される予定だ。現行の当該制度の特別控除(累計2500万円)に加えて、新たに年間110万円の基礎控除が加わることになる。
現行の特別控除2500万円を利用し、まとまった資金を有利に贈与したいと考えるお客様は多い。しかし、この特別控除を使い切ると、その後は常に一律20%の贈与税がかかってしまうため、当該制度の活用を躊躇するお客様も少なくない。そのようなお客様にとって110万円の基礎控除の創設は、相続時精算課税を活用する大きな後押しとなるだろう。
また、相続時精算課税による贈与は現行、特別控除分を含めてそのすべてが相続財産に加算されるが、創設される基礎控除分は加算対象外となる。さらに、基礎控除内の贈与なら贈与税の申告も不要である。このことも説明すれば、さらなる後押しとなる可能性が高い。