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相続や贈与で資金を受け取ったお客様に対して、担当者はどんなアドバイスができるか。「多額の贈与資金を受け取った場合」と「継続的に少額の贈与資金を受け取っている場合」に分けてポイントを見ていく。
1 多額の資金を受け取った運用経験がないお客様
ライフイベントに配慮しながらNISA活用を案内
贈与の受贈者となったお客様は、多くの資産を手にすることになるため、金融機関にとって重要な提案対象となる。まずは、資産運用経験がないお客様が一度に多額の資金を受け取ったケースを考えてみよう。
このようなお客様は、受贈をきっかけに資産運用に対する意識が高まり、金融商品に興味を持つ場合がある。投資経験はないが、NISAやiDeCoといった制度を耳にする機会も増えていることから、まとまった資金を手にしたことで行動に移したいと考えることが多いだろう。
2023年で廃止となるジュニアNISAや、24年からスタートする新NISA制度も視野に入れながら提案を行うとよいだろう。以下では、資金を受け取ったお客様のパターンを挙げて、提案のポイントを見ていこう。