ビジネスマン
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Q7. 適切な保証金額の設定についてはどう考えればいいの?

適切な保証金額の設定については、ガイドライン5項「経営者保証の契約時の対象債権者の対応」の(2)に次の記載があります。

「対象債権者は、保証契約を締結する際には、経営者保証に関する負担が中小企業の各ライフステージにおける取組意欲を阻害しないよう、形式的に保証金額を融資額と同額とはせず、保証人の資産及び収入の状況、融資額、主たる債務者の信用状況、物的担保等の設定状況、主たる債務者及び保証人の適時適切な情報開示姿勢等を総合的に勘案して設定する」

中小企業の各ライフステージには、様々な定義がありますが、例えば中小企業庁の資料では、①創業、②成長・成熟、③持続的発展、④危機、⑤低迷・再生等に分かれています。中小企業・小規模事業者の事業のライフステージとして、創業から始まり、徐々に事業を拡大し中堅企業化し持続的発展を遂げていきます。その後一部の企業は危機期を迎え、低迷・再生期に向かいますが、いずれの局面においても、融資は企業にとっての血液であり、経営者保証はそのリスクに応じた適切な金額を考えることも考慮します。

担保、保証人の資産などを勘案して保証額を設定する