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経営者保証を解除する条件やタイミングについて理解しよう
ここでは、経営者保証の解除の条件やタイミングを説明する際の留意点について解説します。
1. そもそも経営者保証はどんなタイミングで見直せばいい?
経営者保証に依存しない融資慣行の確立を加速させることを目的として昨年12月に「経営者保証改革プログラム」が策定されました。また、今年4月には金融庁の「中小・地域金融機関向けの総合的な監督指針」が一部改正され、適用が始まることになっています。
政府から各協会等への要請文「個人保証に依存しない融資慣行の確立に向けた取組の促進について」では、背景や目的等について図表1のように記載しています。これを受け、経営者保証改革プログラム策定や改正監督指針等の各種施策が盛り込まれています。

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ただ若手行職員の中には、経営者保証を正しく理解していない人も少なくありません。経営者保証に依存した「融資慣行」が身に付いた上司からの指導や、金融機関の慣行から影響を受けていると考えられます。
また一部では、経営者保証の解除や保証を徴求しない融資の取組みに批判的な意見も散見されます。そのため、今回の要請を受けて金融機関に趣旨や目的が正しく理解されることはもちろんのこと、担当者にも能動的に正しく実務運用されることが期待されます。