
(画像=metamorworks/stock.adobe.com)
個人のお客様の口座開設 こんなときどうする?
ここでは、個人のお客様の口座開設時において判断に迷いやすいケースを挙げ、求められる対応を解説します。
CASE1 妻から夫の口座開設を依頼された
結婚や転居、その他の事情等で、妻による夫名義の口座開設依頼は実務ではよくあります。仕事の都合等で夫が直接手続きできないために妻が代理人として手続きを申し出るものです。
実務対応においては、不正利用等防止といった法律の趣旨を理解しつつ、以下の点に留意した対応をしましょう。
①名義人は実在する人物か
如何なる場合も実在しない架空名義では、預金口座は開設できません。名義となる人物が実在することを本人確認書類により確認します。
通常、運転免許証などは他人に貸与するものではないため、場合によっては写し(コピー)を提示してもらいます。
②夫名義の預金口座の利用目的と職業を妻に申告してもらう
通常は生計や貯蓄目的で口座開設することが多いです。夫婦関係を踏まえて、例えば夫に内緒または妻が何らかの事情で口座を開設できない人物などによる借名預金などといった不自然な点がないかに留意して申告を受けます。
職業の確認は、「会社員にもかかわらず事業目的の開設」などといった不自然な点がないかに留意して申告を受けます。