近代セールス
(画像=maroke/stock.adobe.com)

人手不足や原材料高騰、事業承継など、中小企業を取り巻く環境は厳しさを増している。コロナ融資の返済開始もあいまって、資金繰りなど財務面の支援とともに本業の業績を改善するための支援も必要であることは言うまでもない。中小企業の経営を支援し、時には変革を促すこともできるのは、最大の債権者である金融機関だ。今後はますます「金融機関が地域の浮沈を握る時代」になっていくことだろう。

筆者は、金融機関で中小企業向け融資やコンサルティング、人材紹介、デジタル化支援などを経験した後、現在は複数の中小企業の承継・経営に自ら携わり、経営者育成と企業支援に取り組んでいる。事業者と金融機関の双方に参画してきた立場から、事業者支援の課題とあり方を述べていきたい。

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