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変化の時代だからこそ地域の魅力を生かす役割が地方銀行に求められている
新型コロナウイルス感染症の拡大や原油価格の高騰など、日本経済は激しく変化しているが、地域の中小企業には多くの可能性が残っている。当社は毎年、地域の食品事業者の販路開拓支援として地方銀行と連携した商談会「地方銀行フードセレクション」を開催しているが、コロナ禍となった2020年は例年どおりの形式で開催できず、同商談会をオンラインによって代替した。
しかし、新型コロナの感染が収まらないなか、地域の食品事業者からは「オンラインではなく、リアルで開催してほしい」という声がたくさん届いた。そんな地域の食品事業者の声を受け、コロナ禍の不安がまだ残る2021年は、オンライン商談と併用してコロナ前と同じリアル形式での商談会を実施した。
いざ商談会を始めると、驚くべき光景が待ち受けていた。商談会に出展する地域の食品事業者は、我々よりも先にポストコロナに向け、進み始めていたのである。「コロナ禍を理由に地域にとどまっていては、自分たちに未来はない」と言わんかのように、会場内は事業者の熱気とやる気にあふれていた。それは会場に訪れる食品バイヤーの声からも明らかだった。「今年は出展者の熱量がすごい」「コロナ前より有効な商談が多い」といった声が至るところから聞こえた。