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Q 融資稟議書を作成する基本を教えてください。どのような手順で、どのような内容で構成すればよいですか?
A 決裁者へ稟議を通したい理由が簡潔に伝わることが大切です。まずは、稟議書の基本構成を覚えることから始めましょう
昨年度に続き、改めて基本的なことから、事例を中心に融資稟議書の作成方法を解説していこう。
稟議書は、融資したいという思いを結論として示す資料であり、その結論に至るストーリーが決裁者に簡潔に伝わるのが良い稟議書といえる。そうした稟議書を作成するには、案件をこなすことが必要だ。ここでいう「こなす」とは案件を消化する・要領よく対処するという意味がある。
消化するというのは、自分自身が納得するまで企業実態や案件内容について理解を深めることである。決裁者の与信判断の拠り所は、企業を一番よく知っているはずの担当者の情報や意見である。
案件を通そうとするならば、決裁者や審査担当者から質問があっても困窮せず、自信をもって受け答えするために、消化することを心掛けて案件に取り組もう。

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