
(画像=MahaHeang245789/stock.adobe.com)
Q 金融機関の法人融資では、どうして担保や保証を取るのですか?
A 貸倒れのリスクにあらかじめ備えるための債権保全手段です
金融機関が融資を行なう際は、企業や個人の属性や業況のほか、融資先の資金使途や償還能力、業況変化への対応力などについて十分な検討を行う。なぜなら融資金の原資は預金であり、金融機関においては預金者保護や信用秩序維持のために、融資金の回収は確実に行わなければならないからだ。
こうした前提から、金融機関は融資の基本5原則(安全性、収益性、成長性、公共性、流動性の原則)に基づき融資を行っているものの、現実には不況などの外部環境の変化により返済が滞ったり、取引先が倒産する事態が起きてしまう。
このような場合でも融資金を確実に回収するたの、いわば債権保全手段として取るものが担保である。