近代セールス
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【ココに注目】P/LとB/Sの連動性を分析

今回のP/LとB/Sは製造業A社のものだ。A社は大学や研究機関を取引先とし、専門的な分析機器の製造販売を手掛けていた。

売上高は横ばいで安定している一方、直近期は400万円の営業赤字だった。半導体不足の影響で部材価格が上昇し、原価率が急速に悪化したことが理由だ。

とはいえ最終損益は黒字を確保し、純資産もプラスで推移している。ところがA社は翌期の決算を待たずに経営破綻した。その兆候は、確かに決算書に現れていた。

回転期間分析で粉飾決算を察知