近代セールス
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マーケティングを通じた本業のアドバイスが中小企業に必要だ

若い銀行員の退職が多いと聞く。取引先に頭を下げて資金を借りてもらい、業況が良くなければ苦労して貸出稟議を審査部に通す状況に、嫌気が差すのかもしれない。お願い営業で資金を貸し、作業的に稟議を書くだけでは金融機関の仕事は面白くないだろう。取引先の経営にアドバイスし、それが形となってこそ、面白さがあると思う。財務だけではなく、マーケティングの知識でアドバイスすることをお勧めする。

中小企業の様々な課題の中で経営者が特に悩むのは、商品やサービスが売れないことだ。そこでマーケティングの観点が役に立つ。中小企業からコンサルタントへの相談でよくあるのは、「SEOなどを駆使して販売を改善したい」といった手段ありきの依頼だ。しかし、多くの企業は、その前の段階であるターゲットとコンセプトが定まっていない。手段だけを提案しても効果は望めないのだ。

ターゲットとコンセプトで営業の良し悪しが変わる