
(画像=MonsterZtudio/stock.adobe.com)
お客様への提案を行ううえで押さえておきたい住宅ローン借換えのメリットを踏まえて、効率的なアプローチ方法を解説する。
1借換えによるメリットを理解しておこう
借換えには様々なメリットがあるが、大きくは次のような点にまとめられるだろう。
- 金利の低いローンに借り換えることで、毎月返済額を減らせる
- 毎月返済額を減らすことで、完済までの総返済額を削減できる
- 返済額削減効果を活かして、返済期間を短縮できる
- 変動金利型から固定金利型への借換えで金利上昇リスクを低減できる
- 団体信用生命保険(団信)の保障を手厚くできる
ただ、良いことばかりではない。注意しておかないと、様々なデメリットもあり得るので、場合によっては逆効果になりかねない。例えば次のようなものだ。
- 借換えには手数料などの負担が発生する
- 契約・審査などの手間が発生する
- 借換額の減少、期間の短縮などで、住宅ローン控除額が減少するリスクがある
- 固定金利型への借換えで金利が上がると、返済額が増える
メリットとデメリットを天秤(てんびん)にかけ、損得計算したうえで実行する必要があるので、メリットだけではなく、デメリットについてもきちんと説明し、十分に納得していただいたうえで、借換えを促進する必要がある。