
(画像=maroke/stock.adobe.com)
現在、自らが複数の中小企業を承継・経営し、経営者育成と企業支援に取り組んでいる立場として、第一回は事業を理解しビジョンを共有することの重要性について述べた。第二回は具体的事例として、弊社(SoFun株式会社)が承継した企業の、デジタル化の事例を紹介したい。
弊社が承継した株式会社ミサキ(建設業、承継時従業員4名、現在従業員12名に増加)は、ほとんどの業務が紙とエクセルで行われ、従業員の長時間残業を前提として成り立っている状態であった。
承継後は業務効率化を進め、いまではほぼすべての業務がデジタル化され、全社員がクラウド上でデータを蓄積・共有している。また、見積りから受発注までを統合管理するシステムをオーダーメイドで構築。一日の粗利額もすべて把握でき、クラウド会計との連携により代金回収までほぼ自動化されている。
結果として、残業時間の半減、20%の賃上げを行い、バックヤードの人員は増やさずに受注の大幅な拡大を実現している。