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対話により実現した企業再生と新たなメインバンクの誕生
金融機関と融資先企業との継続的な対話を求める声は多い。ヒアリングや雑談力を駆使して融資先企業との関係を深耕し、融資案件にこぎつけたという話もしばしば耳にする。
しかし、対話が重要と頭で理解していても、結局は決算書の内容をもとにした定量面の情報を重視し、融資先企業と向き合っている人も多いだろう。世間的にも、「数字に強い」ことに重点を置く風潮を感じる。
今回は、継続的な対話によって企業が再生し、新たなメインバンクが優良な融資先を得た例を紹介する。継続的な対話のポイントである定性面に焦点を当てた関係深耕についてお伝えしたい。